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牛田道 アーカイブ

2007年04月12日

【モチベーション経営のヒント】経営者が一番のボトルネックです

「俺の会社は俺の力でもっているんや!」
と思っていらっしゃる経営者ほど、傍から見るとご自身が企業成長にとって一番のボトルネックになっていることがよくあります。

 経営者が企業の中で力が強いのは当たり前ですが、力を過信し権限が増大し過ぎると自分の意見が最良、部下の意見は聞いても無駄となり、「人の声が聞こえなくなる症候群」に罹ってしまいます。ご自身の得意分野での行動は迅速で迷いがなく積極的です。そして、目標も軽くクリアーしていきます。ただ、勉強不足の分野については理解が良くできていないため思考停止となります。具申された意見は理解されるまで後回しとなり成長機会が失われます。

 私はソフト・ハード共にIT関係が不得意です。日々進化向上しているIT技術を理解していないため多くの成長機会を喪失してきました。新しい取り組みも理解不足によりずいぶん後回しになりました。「これは善いアイデアだから推進しよう!」とスタッフに意見を求めたら「これは、一年も前に牛田さんに提案済みですよ!」とあきれられたことが何度もあります。スタッフからみれば、「人の話しを真面目に聞いとんのかい!」と怒り心頭です。その時まで自分自身がボトルネックなっているなんて考えもしませんでした。

 経営者の思い込みもボトルネックとなることがあります。今まで好成績を収めてきた方針を正反対の角度から検討することはあまりありません。物事を俯瞰して見るには自分自身では限界があるのです。


自分が知らないということを知っている
 これはプラトンの言葉だそうですが、自分のことをすべて理解している方はいらっしゃいません。人には他人からしか見えない盲点が必ずあります。その盲点を他人から教えてもらえるかどうかがボトルネックを解消する鍵となります。

 スタッフにとって経営者に意見するのは大変な勇気がいります。気安く話せない、忙しいところ貴重な時間をさいていただくのは申し訳ない、仕様のない意見だと馬鹿にされるかもしれない等々スタッフは常に遠慮しています。スタッフから積極的に意見を言ってもらうことは至難の技ですが、社内外を問わず諫言・苦言を呈してくれる右腕をもつことが経営者の必要条件の一つだと思います。

 私が最も得意としていたサービスに関する見積書を横で見ていたスタッフが一言。
「牛田さん、競合会社をみてください。もっと市場のニーズに敏感になるべきです。こんな状況ではお客様がどんどん離れていきますよ。」

 ムッとした私は頑なに自分の意見をゴリ押ししましたが、結果は契約解除という散々たるものになりました。落ち込んでいる私をみたスタッフは「人間痛い目にあわないと気付かないものなんです。良い経験をされましたね。」

 それからは自分の仕事について、自分本位な思い込みをなくすため他者に検証してもらう仕組みに変えました。

 忠言は耳に逆らえども行いに利あり。裸の王様になって周りの人から笑われないように良き参謀を努力して得るようにしましょう。

2007年05月01日

【モチベーション経営のヒント】忠臣蔵に見る組織のあり方

忠臣蔵IN明治座

 先日、私どもで関与させていただいている俳優の方が主演されている
「忠臣蔵」の舞台を観劇させていただきました。普段テレビでしか見ることのない
スター俳優の皆さんの迫力ある演技に圧倒されます。泣き笑いを随所に散りば
めた豪華な舞台をたっぷり堪能させていただきました。
でも、ただ感動しているだけではもったいないので舞台を見ながらちょっと気付いた
経営のヒントをご紹介したいと思います。


四十七士は全赤穂藩士の15%

討ち入りを果たした赤穂浪士は、全藩士数の約15%です。世の中には20対80の
法則などとやる気のある従業員の割合を示したものがありますが、江戸時代においても
組織の目標に共感して行動するスタッフの割合が20%に満たないというのは興味深い
事象です。逆に言うと10人のスタッフのうち1人は経営者の方針に共感してもらえると
いうことです。その積極的な1人をまず見つけて、一緒に他の9人を引っ張って行きましょう。


大義は人を動かす

赤穂浪士の大義は主君の仇討ちです。これは武士の本分でもありますが、組織で言うと
経営理念と同じです。人は邪まな動機では付いて来てくれません。赤穂浪士がベクトルを
合わせ共に行動したのはこの大義が正しい筋道であったということです。
経営にとって何の旗印を掲げるかはとても重要な要素です。経営理念は何のために創る
のかと質問されれば「あなたの根っこの考え」を公表し共感してもらうためとお答えしてい
ます。要は判断に困ったときに立ち戻ることができる根拠となるものです。お客様第一なら
すべての行動はお客様優先に考えます。スタッフは迷うことなくこの理念のもとに行動が
できます。この経営理念は社長を含めすべてのスタッフが従わなければならない法律の
ようなものです。従って、社長がこの理念に乖離した行動を取った場合には、法律違反と
してスタッフからも指摘注意される組織でなくてはいけません。ゆえに経営理念は人を動
かす理由付けになるのです。


挙げるは吉良の首一つ

赤穂浪士の目的は吉良の首を取ることです。非常に明瞭で具体的な目標です。
誰もがゴールのイメージを共有することができます。
経営の目標を設定するのは社長の仕事です。その目標に向かってスタッフにも共に動い
てもらうには、まず目標の周知徹底が必要です。そして、その内容がスタッフにもイメージ
できるようになるまで、分かりやすい言葉で何回も繰り返し浸透させることが大事です。
行動がなされていないことをスタッフの能力不足と否定せずに、どうしたらよいか迷っている
スタッフが集中して行動できるようなキャッチコピーを考えてあげましょう。


最後まで私に付いて来てくれて・・・

舞台では大石内蔵助が討ち入り後に浪士一同に向かって頭を下げます。不肖の私に命
を預け共に付いて来てくれた事に感謝をする場面です。リーダーがいくら優秀でも1人では
何もできません。成果を出すためには周りの協力者にいかに一肌脱いでもらえるかが肝心
です。そして、大義ある目標に向かって日々努力している姿にサポーターがついてきます。
脇役がいるからこそ主役が光るように、組織を支えてくれているスタッフがいればこそ経営
者は表舞台で活躍できるのです。「成功はおかげさま失敗は身から出たさび」と謙虚に
行きましょう。

2007年06月12日

【モチベーション経営のヒント】企業における派閥の是非

 今国会の議論は熱いです。与党と野党が激しくぶつかり合っています。国政の基本は民の安寧を守ることにあります。お互いの発言の揚げ足を取ったり相手の意見を否定することに終始せず、お互いの見解を総合して目的を達成して欲しいものです。


企業内部の与党と野党

 企業の中には専務派対常務派や創業者派対後継者派などいろいろな派閥ができます。それぞれの目指すゴールが地位や権力の場合、(相手を蹴落とさないと手に入らないものだと信じ競争する結果、)必然的に生まれ出るものです。

 地位と権力に意識が集中すると醜い派閥争いに発展しますが、「良い製品を創るためにどうするか?」といった事業を発展させ得る議論においては、意見の異なる派閥は有益に機能します。お互いに見えていない視点を気付かせ補完しあうことにより、今まで以上に優れた製品を生み出すことができます。

 もし、派閥ができて社内がバラバラになっていると感じているなら、今までにない大きな目標を打ち出すことが必要です。要は一つの方向にベクトルを合わせることです。できれば、新しくてチャレンジフルな目標を掲げたいものです。


派閥のメリット

 私が考える派閥の一番の効用は「組織の粛清」機能だと思います。企業のトップが法令違反等で失脚した場合でも、そのトップに全くつながりのない派閥からトップを据えることにより、不祥事関係者一切の切り離しで企業を再出発させることができます。企業存続のための一つのリスクヘッジとして効果的です。もちろん、相手の失脚を想定しただけの派閥作りは論外ですが。


派閥はない方がいいです
 
 「私達の方が正しい」、「私達の方が良く出来ている」と自分たちのことを他人から認めて欲しくて派閥を作ります。組織内で尊敬され一目置かれることは、とても自尊心を満足させることになりますが、それに酔ってしまうと自己愛に溺れ、つつしみが消えてしまいます。派閥は企業の発展を推進し事業の成果を挙げるために行動しなくてはいけません。派閥を作り守ることが目的ではなく、派閥は企業発展の目的の単なる手段です。組織はその時に応じ最善の策をとることが大事で、派閥としての提言は必要ありません。それぞれの個人が自分の立場で意見を出し合う風土があれば派閥はいりません。

 経営者は事業の成果を挙げるために何をすれば良いかを考えることが仕事です。簡単に言えば、お客様にどうしたらもっと喜んでもらえるかを考えることです。自分の地位と権力を考えているような人達は、正しいことより経営者に気に入られるようなことをします。耳に心地よい声ばかりが聞こえ出したら要注意です。周りは単なるイエスマンか虎視眈々とあなたの地位を狙う人ばかりになっているかもしれませんよ。

2007年08月03日

【モチベーション経営のヒント】社員を見れば経営者がわかる

 私は選挙速報が大好きで、先日の参院選も午後8時からあちこちのチャンネルを回しながら見ておりました。各TV局によって当確数が違うことに「当確の基準はどうなっているんや」と首をかしげ、開票率0%なのに当確が出ることに「やる前から結果がわかってんのか」と独りでTVに向かってツッコンでおりました。
 今回の選挙は野党の躍進という結果に終わりましたが、与党も野党も内向きのパワーゲームに囚われないで、すべてのパワーを国民の成長とハッピーを実現するために使って欲しいと願っています。


魔法は教えない

 「節税方法にウルトラCというものはありません。」

と申し上げても、「何かあるでしょう」と簡単には納得されないお客様がいらっしゃいます。
そんなお客様向けに、実を言うと節税のウルトラCはあります。

「家族皆さんで香港へ移住してください」
「南太平洋にある小国に会社を設立して事業活動を移管してください」
「友人を集めてLLPを設立後、航空機を購入して航空会社に賃貸してください」等々。

 このように申し上げて、「それやってみるよ!」とおっしゃった方はいらっしゃいません。論理的には可能ですが、実現の可能性は極めて薄いものですから。形式だけを揃えようとしても「租税回避行為」と認定され脱税行為とみなされてしまいます。節税というものは、糸を紡いで太い縄を作るように地道にコツコツと取り組むことが最善の策になります。一発逆転の大きな策を用いるとかえって失敗するものです。
 
 とはいえ、光と闇が相対で存在するように、節税方法を知れば知るほど抜け道の方法もどんどん分かってきます。「じゃ、その方法を教えてくださいよ」とおっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが・・・。

 昔読んだ本の中で、どうしても最終試験に受からず、魔法許可証である魔法の剣がもらえない修行中の魔法使いの話がありました。実力があるのに何故試験に受からないのか、本人はさっぱりわかりません。しかし、魔法は私利私欲のためではなく他人の幸福のためだけに使うものだということに気付いた時、その手の中に魔法の剣が現れたというお話でした。

 抜け道は使用方法を誤るとその人のみならず周りの人々も不幸にします。したがって、抜け道を知っていても決して使わない人だけにそっとお教えすることにしています。でも、正しい使用方法を知っていらっしゃる方は、逆に教えてくれとは言ってこられないのです。


投影の法則

 事業を経営していくなかでスタッフをどう成長させていくかは、経営者の方針で決まります。ガミガミとプレッシャーをかけて能力を引き出すやり方もあれば、“褒めてやらねば人は育たじ”と、見守りながら能力を引き出すやり方もあるでしょう。プレッシャーは短期的には効果はありますが、長期においては精神を疲弊させます。褒めていくことが慢心や驕りを誘発することもあります。人それぞれの価値観に合わせてやる気がでるよう育てることが一番なのでしょう。

 面白いもので、経営者とお話をしなくても、組織の末端にいる社員と接しているとその会社の姿勢がわかります。社員は経営者の行動をマネするという原則があるからです。社員は経営者と以下のように繋がっているのです。

 社員の行動←幹部の行動←役員の行動←経営者の行動

 なので、「社員がやたら元気で明るい」ということなら問題はありませんが、
もし、「社員が外注先に横柄な態度を取っていた」なんてことがあると、経営者は真っ先に自分の行動を見直す必要があります。社外の方たちから見た自社の社員の評価は、経営者自らの評価と以下のように繋がっているのです。

 社員の評価→幹部の評価→役員の評価→経営者の評価

 自分が成功して偉くなったと思うほど、相手を見下す態度になってしまいがちです。
「下足番や仲居さんにも人気のある政治家は出世するのだよ」とあるお客様に教えてもらいました。誰に対しても裏表なくお付き合いができるということなのだと思います。
社員が人から好かれ、元気で仕事をしていってもらいたいと望むなら、経営者が人から好かれ、元気に仕事をする姿勢が必要です。

正しいお手本を常に見せてあげてください。

2007年09月14日

【モチベーション経営のヒント】初心に帰る

 先日安倍首相が突然辞任されました。政治のことはよくわかりませんが、企業でいうなら代表取締役が勝手に辞表を出してしまった感じでしょうか。残された従業員や顧客がどうなるのか心配です。雇われ社長であったとしても、明確なビジョンを掲げこれから一丸となって業務に取り組もうとしている矢先の敵前逃亡には、どうも納得がいきません。企業の存続を維持するためにトップの入れ替えが必要な時もありますが、従業員と顧客にはちゃんと説明責任を果たさないと次から言うことを聞いてもらえません。次の代表者は責任感の強い行動力のある方にお願いしたいものです。


社員の手本に期限なし

 社員の誰よりも早く出勤し、社員の誰よりも仕事をこなし、営業の最前線で従業員を引っ張っていく・・・。創業時にだれもが経験した仕事への取り組みです。最初からお客様がいた会社なんてありません。お金も人脈もすべてゼロからのスタートだから当然です。

 ただ、事業を続けているとヒット商品が出たり、人に助けられたりして、企業としての体裁が整ってきます。今まで自分がやってきた仕事を社員に権限委譲できるようになり、また社員のおかげで利益が上がるようにもなります。そこで、経営者は「お金」と「時間」という宝物を手に入れることになります。
お金と時間に余裕ができると今までやりたいと欲していて出来なかったことをしていきます。
 
 例えば(男性経営者の場合)・・・

   重役出勤と重役退社
   平日ゴルフ
   夜のお付き合い等々

 要は自分勝手に遊び呆けてしまうということです。
 「重役出勤、平日ゴルフなにが悪いんや!これを目標に一生懸命頑張ってきたんや」と自分勝手な理屈をつけてその行動を正当化します。

 さて、視点を変えてみましょう。社員たちはそんな社長をどう思っているのでしょうか。
 「今まで精一杯頑張って働いてきたから遊ばしてあげよう」
 「夜のお付き合いを通じて人脈を広げ営業活動をしてくれている。もっとお金を使って遊んで欲しい」
とは、ほとんどの人は考えていないでしょう。
 「おれたちに働かせておいて何を遊んどるんや。少しは働かんかい。」
 「そんなに金が余っとるんなら給料あげんかい」
と自分中心に物事を考えています。誰も遊んでいる経営者の弁護はしてくれません。会社の掲げる目標が「早くお金を稼いで誰かに仕事を任せて楽して生活しよう」であるなら問題はないですが、「顧客満足」や「社会貢献」というビジョンがある会社では、スタッフから共感を受けることはないでしょう。

お金と時間の使い方

 お金を稼ぐことや楽して生きることを否定しているわけではありません。大いに稼いで大いに楽しむことは大賛成です。稼いだお金をどう使うか、余った時間をどう使うかでその経営者の品性が見えます。将来経営者になりたいと願っている社員の手本として行動することが経営者の新しい使命だと思います。

 お金と時間は自分の成長のために使うべきです。さらに、社会の成長を促進するために使うことが大事です。その経営者の生き様が社員たちの今後の生き方に良い影響を与えることができれば、社員たちへの最高の贈り物になるのではないでしょうか。

 現在のお金の使い方と時間の使い方を一度見直してみませんか。
 所得の大小にかかわらず生活のレベルをしっかり守り、学ぶことを忘れていない立派な経営者を少なからず知っています。自分に克つ力をお持ちの方々です。私の目標とする経営者像でもあります。

 創業時の熱意と想いを今一度思い出し、初心に帰って自分の行動を見直してはみませんか。

2007年11月06日

【モチベーション経営のヒント】「偽りのない経営理念」

 私の大好きな「赤福餅」が買えません。

 関東の方には馴染みが薄いかもしれませんが、とても美味しいお餅でした。大阪からの出張帰りには、いつも新大阪駅の売店で「わらび餅」と一緒に購入していましたが、現在は無期限の営業停止だそうです。とても悲しいです。

 経営理念とは

 「赤心(偽りのない心)慶福(めでたい)」から取った赤福の経営理念はなぜ守れなかったのか。
人の良心とも言うべき「まごころをもって接し他人の幸せを喜ぶ」という経営理念行動を赤福社員が取れなかったのは大変残念なことです。
では、そもそも経営理念とは何か。
誰しも会社を経営しようと思い立ったときには目的があったはずです。

こうなりたい(手に入れたい)
こんなことをやりたい(行動したい)・・・

会社の経営は、他人ではない自分自身の夢や希望を実現させることを目的としているのです。
想像ですが、赤福は、最初は近所で美味しいと評判のお菓子だったのでしょう。
「とても美味しかったよ。もっと欲しいよ。」とお客さまが喜ぶ姿をみて創業者はなによりも喜んだことだと思います。その当時の創業者自身の希望は「赤福をまごころ込めて御作りし、お客様に喜んでもらう」ということだったと思います。そして、それがそのまま会社の経営理念になったのだと思うのです。経営理念というのは、経営者自身の想いが集約されたものであり、経営者自身が実現したい目的が盛り込まれた言葉なのです。この言葉に共鳴した人たちが集まり、その人たちが経営者の目指す目標に賛同し協力してくれることにより、会社は経営されるのです。

 自己理念の土台に経営理念が建つ

 経営理念は経営者自身の自己理念の上に形成されます。
自己理念とは自分がとても大切に守っている心情や行動基準です。
すなわち、自分が大事にしていない理念を経営理念に掲げても、泥の上に建てている家と同じで、見掛け倒しですぐに倒れてしまいます。
自分の腹に据わっている理念から築き上げた経営理念でなければ「嘘っぱち」の経営理念となり、まず経営者自身が守りません。
経営者自身が守らない理念をどうして社員が守るのでしょうか。
経営理念は他人の作った言葉を持ってくるのではなく、自分自身の言葉で創らなければならないのです。また、個人の夢や希望は年を経るごとに進化向上していきます。それに伴い自分の大切に守っている理念も進化向上していきます。したがって、当初掲げた経営理念と現在の自己理念とに乖離が生じている場合があります。
経営理念も進化向上していくものです。
自己が変革していく中で絶えず経営理念を見直し、必要とあらば今あるすべてを忘れ新しい経営理念を創ることが必要です。
自分自身を含め社員全員が大切に想う経営理念を創ることは、経営者の大切な仕事です。

2007年12月28日

世界中に喜びの種をまこう!

 今年1年も大変お世話になりました。周りの全ての人々のおかげで、私たち
は無事年末を迎えることができました。皆様にはとても感謝しております。誠
にありがとうございました。来年も私たちは税務会計の知識を活かしつつ、す
べての能力を使って、お客様の悩みを共有しその解決に向け徹底的に応援する
ことを目標に努力をする所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 私は、生涯を通して世界中に喜びの種をまき続けようと思っています。喜び
の種は有形無形を問わず相手に喜んでもらうという気持ちから湧き出てくる
ものです。人から誘導されて出てくるものでもなく、ましてや強制的に生み出
されるものではありません。自然に芽吹くものだと思います。
まず喜びの種をまく初めの1歩は、

  自分の家族親戚に喜んでもらう行動をする。

  次に友人知人に喜んでもらう行動をする。

  次に仕事関係の人に喜んでもらう行動をする。

  次に地域の人に喜んでもらう行動をする。

  次に日本の人に喜んでもらう行動をする。

  次に世界の人に喜んでもらう行動をする。

 そのためには、取るに足らない簡単な事でも良いので、まずは行動すること
です。たとえば、人に会えば挨拶をする。人に何かしてもらえばお礼を言う。
人から頼まれれば一肌脱ぐ。難しいことではなく自分がすぐできることから始
めることが世界中に喜びの種をまく第一歩になります。そして、「自分が今や
った行動は世界中に喜びの種をまく行動だったか?」とも自問します。もし間
違っていることがわかれば次から変えれば良いのです。

 企業経営でも喜びの種をまくことができます。

 自分たちの提供するサービスや商品はお客様に喜んでいただくための喜び
の種と言えます。そして、もっと喜んでもらうためにサービスや商品を開発・
改良します。他社よりも優れた技術や品質を創り出す原動力は世界中の誰かに
喜んでもらうという喜びの種から生まれるものだと思います。経営者は事業を
通じて世界中に喜びの種をまく大きなチャンスを持っています。このチャンス
を最大限に活かすことができる経営者はとてもハッピーだと思います。
ワンミリアクションを評価しましょう。

 世界中に喜びの種をまくことは簡単です。明日からと言わずに今すぐにでき
ることを1ミリでも良いので行動しましょう。10 センチでなく、たった1ミリ
の行動でOK なのです。そして重要なことは、行動そのものを大いに評価する
ことに大きな意味があります。
たとえば行動力のある方は、自身が行動を起こすことを、何の問題もなくや
り遂げてしまいます。1ミリどころでなく10 センチ行動することも得意だと
言えます。ただ、他人はそうではありません。行動力のある方が自分のモノサ
シで他人の行動を評価すると、他人の1ミリの行動に対し、じれったさを感じる
ことがあります。そういった方は相手が1ミリでも動いたことを評価できず、
「もっと出来るはずだ」「まだまだ行けるよ」と励まします。時として有効な
励ましも、場合によっては相手の非力さを痛感させるアドバイスになりかねな
いのです。応援していたつもりが逆にやる気を失わせていることもあるのです。
相手のワンミリアクションを評価しましょう。評価をするだけで相手は次のワ
ンミリアクションに嬉々として取り組むものです。人が自分から離れてしまっ
ては、喜びの種をまく相手がいなくなります。とてももったいないことだと思
いませんか?

 私は世界中に喜びの種をまいていきます。出来るだけ多くの人にその種をお
渡ししたいです。私が、人の離れていくような行動や人のやる気をそいでいる
ような行動をとっている時は遠慮なく教えてください。自分の盲点は人から言
われなければ見えません。人から注意されなくなれば気付きのチャンスを失い
ます。ワンミリアクションですが進化向上いたしますので、皆様方には今年と
同様に来年もご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
最後に、来年も皆様方にとって楽しい1年になることをご祈念し、年末の挨
拶にかえさせていただきます。

2008年02月18日

人間に与えられた使命

地球儀を逆さにしてみました

 先日銀色の地球儀を買いました。この地球儀は地軸で固定されていないため、
バスケットボールのように手のひらでクルクルと回すことができます。逆さま
にして南極を上にしたりすると今まで見たことのないような地球儀に変身し
てとても楽しいです。

日本の太平洋側は何も隔てるものがなく、とても開放感があります。でも、
前に何もないのでいつも吹きさらしで寒そうにも見えます。
くるっと手のひらで回してアジア大陸から日本を眺めてみます。朝鮮半島は
中国と日本に挟まれていて、太平洋に出ようとすると、北海道を北上するか九
州を南下するしかありません。日本が壁となって守られていますが、少し窮屈
そうです。

今度はアメリカ大陸から日本を眺めます。日本はアジア大陸を支える支点の
ようです。日本の壁を越えないと中国は見えません。アジアの中で日本がアメ
リカに一番近い国であることを実感します。

良くするため

 地球儀を眺めることは、人を神の境地に引き入れると聞きました。
宇宙は地球をなぜ生みだしたのか。地球は何のために生きているのか。そし
て、太陽に吸い込まれ滅亡するまでどのようにして地球は生きるのか。
地球は宇宙を少しでも良くするために生まれてきたのだと思います。地球は
宇宙を良くするために、毎日自転・公転し、天地と海に生物を生み出します。
そして、楽しそうでも辛そうでもなく、滅亡する日まで毎日を繰り返し続けます。
人間は地球を少しでも良くするために生まれてきたのだと思います。そして、
その実現のため他者の役に立つことをして、死ぬまで毎日を楽しく過ごすこと
が人間に与えられた使命だと思います。

事業経営も同じことが言えます。

 事業は人間が社会を少しでも良くするために生み出したもので、その実現の
ためにモノを造ったりサービスを提供したりします。モノを造ること自体が事
業ではなくて、モノ造りを通して人間社会に貢献することが事業なのです。事
業の根本にこの想いがないと、売るためのテクニックやノウハウだけに焦点が
合い、利益という成果でしか事業が評価されなくなります。遅かれ早かれその
ような事業は自然に衰退します。なぜなら人間に与えられた使命とは異なって
いるからです。

聴くことが大事です

 社内のベクトルがどうも一致せず、自分の言うことを社員が聴いてくれない
という経営者は、話すことを少なくし聴くことを多くすることが必要です。社
員の価値観は様々であることを理解したうえで、経営者の想いや志をそれぞれ
の社員が持っている価値観の上においてもらえるか問うべきです。経営者の価
値観や行動に違和感を覚えた社員は必然的に離れ、共感した社員は調和します。
社員と共に人間社会に貢献するという使命と行動が一致すれば、ベクトルは自
然に調和します。

 悲しいことですが、事業経営では社会に貢献する目的で社員が調和し行動し
ても一向に利益が上がらないこともあります。目的は明確ですがその手段が良
くない場合です。時代とお客様のニーズに合っていないものは思い切って切り
捨てる勇気が必要です。自分では良いものができたと感じたものは往々にして
自己満足に過ぎず、他者からは受け入れられないものです。
事業経営は、変えてはならない確固とした信念の上に、状況によってすばやく
手段を変革する柔軟性を兼ね備えねばなりません。そのためには、大きな耳
をもち自分の盲点にきづくことが大事です。

孔子曰く、

良薬は口に苦けれども病に利あり

苦言は耳に痛けれども行いに利あり

肝に銘じたいものです。